福岡県豊前市
一般的に神楽の成立には山伏(修験者)が関わったとされ、当初は山伏が修験道により行う宗教儀礼であったと考えられる。豊前神楽の成立は中世(室町時代;15世紀頃)と考えられ、求菩提山の山伏が関わったと考えられている。その存在が記録に現れるのは江戸時代に入ってから(17世紀初頭)で、山伏が関わっていたことが記されている。江戸時代は社家(神職)によって神楽が演じられたことが古文書で確認でき、出雲神話に基づく演目が登場し、今に伝わる演目も見ることができる。明治時代以降、神楽の担い手は氏子へと受け継がれ、現在の神楽講(6団体)による奉納が確立する。
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